住めば都、カナダ10年目突入

時が過ぎるのは早いもので、私がカナダに初めて来たときから今年でちょうど10年目になります。

カナダに語学留学、今まで(大学では経営学部)とは全く違う分野のグラフィックWEBデザインの専門学校、そして海外就職してみたいというところから始まったのに、思いがけず結婚、カナダに移民することになりました。

改めてですが、現在は日系カナダ人の夫とかわいい2人の娘たちと4人でバンクーバーの隣町バーナビーというところで暮らしています。

たくさんの自然とちょうどいい都市感の融合が気に入って、カナダ3日目くらいですぐにカナダ大好きになりました。それでも、来たばかりのときは英語が全くダメだったので言葉の違い、そして文化の違いに戸惑うことがあり、日本を恋しく思うときもありました。

‥それが10年もいると、最近はもはや何が日本人的観点から見てびっくりなのかわからなくなってきました。住めば都とは本当にそうで、いつの間にかカナダにいる方が居心地よくなっていました。

カナダは移民者が多いことで有名なだけに、本当に多国籍国家です。そのためか、人種や文化、宗教に関しておおらかで、人それぞれの違いに対しても寛容だと思います。

 

カナディアンはとにかくフレンドリー。

道を歩いていれば、そのへんのおじさん、おばさんが話しかけてきます。「今日はやっといい天気になったね、ほんとに素晴らしい空よ!」(バンクーバーは、夏以外はほぼ曇りか雨でどんよりな天気が一年を通して続くので)、「そのバックかわいいね!どこで買ったの?」と顔見知りにあいさつするかのように気軽に声をかけてきます。

仕事の場面でも英語自体に敬語がないからか、みんな友達同士のようでした。マネージャーたちもテンション高めの人が多かったような。もしくは日本の課長のイメージを前提にするからテンション高めに感じるのか、それとも英語のせいでしょうか^^;

私たちがアパートに引越したばかりのとき、洗濯は地下のコインランドリーなのにコインが全くなくて、夫が隣の中年夫婦にコインを貸してもらいにドアをノックすると、初対面にも関わらず「夕食でも食べてく?」と誘われたりしました。

 

子連れだともっとフレンドリー&やさしい。

私のもうすぐ4歳になる娘もカナディアンの中でも超がつくほど人懐っこいです。彼女がバスや電車に乗ると、たいてい「ハロー」とか「ピーカブー(日本語:いないいないばあ)」と言って近くの人に絡むのですが、必ずといっていいほど、そのテンションにのって応えてくれます。娘の反応がいいと、より積極的にジェスチャーで楽しませてくれる人もいます(笑)。
バンクーバーのダウンタウン市街にいくとその頻度も少なくなりますが、それでもフレンドリーで子供にやさしいです。

 

恐るべし我が娘:長女編

ある日は、強面の若者たちがラップミュージックをガンガンにかけていた車をとめていたところに、娘がまた「ハロー」といって話せもしないのに寄って行ってしまいました。連れ去られたらいけないので、私は仕方なくそばについて見守っていました。

早くこの場から立ち去りたい母の気持ちはよそに、娘は「これ何?」「あれ何?」と車の中にあるものに興味津々。強面のドライバーのお兄さんはそれに快く応えてくれるので、私は心とは裏腹に娘の通訳となり話をつなぐはめに。なんだかんだで長い立ち話になり、最後は「サチとシズに会えてよかったよ、バイバーイ!」と握手してさよなら。

またある日は、公園に行く途中なのに、通りかかったアパートのベランダで遊んでいる子供たちと娘が遊び始めてしまいました。しばらく経つと、そのうちの1人の子が「家に遊びにおいでよ」というので断っていたら、母親と叔母さんが出てきて、結局そのお家でイランだかイラク系のお紅茶とクッキーをごちそうになって半日が終了。

スーパーのベーカリーの中まで入っていって、また「ハロー」と言ってなつく娘にクッキーくれるおばさん。目の前で転んだ娘を見たおばさんもクッキーくれる。なぜかいろいろなところでお菓子をもらう長女。

 

恐るべし我が娘:次女編

私のもうすぐ1歳になる娘(次女)は顔に大きな赤いあざを持って生まれてきました。そのあざは濃い赤紫色で顔面にあるのでかなり目立ちます。ある日、娘たちを連れていつものスーパーに買いものに行くと、次女のあざに気づいたおばさんが話しかけてきました。「私の娘も同じような赤いあざがおでこにあったのよ!でも4歳にくらいになったら消えてなくなったわよ、だから安心してね。」と言って、そのおばさんの娘さんが0歳の赤ちゃんのときから4歳くらいになるまでの写真で、あざが消えてゆく経過を見せてくれました。

またあるときは、娘2人とショッピングモールのカフェで一息していたら、いきなり男の人が「ぼくの娘も全く同じ色、大きさのあざがあったんだよ。」と話しかけてきました。その人も0歳から5歳くらいになるまでの娘さんの写真をあざの経過とともに見せてくれて、レーザー治療についていろいろ教えてくれました(上のおばさんは自然に消えると言ってくれたけど、私の次女のあざはレーザー治療をしないと消えないものなので)。

そして「また心配なことがあったら、この隣のお店で働いてるから、いつでも来てね!」と言ってくれました。そうして、その人と長らく話をしていると、ついにはおじいさん(その男性の父もしくは義父)まできて、また写真のオンパレード。そして最後に「大丈夫だから、頑張って!」と励ましてくれました。

 

 

今一度に思い出せませんが、カナディアンに負けず劣らず超フレンドリーな長女とあざがあるまだ赤ちゃん次女のおかげで、いたるところで見知らぬ人と話さなければいけない状況に追い込まれる私です。最初は初めて会う人と話すことになって面倒だなと思ってしまうのですが、最終的にはテンションが上がったり、楽しかったりして、そこまで悪くなかったなと感じます。

フレンドリーなカナディアンといっても、よく考えてみると、移民だったり2世だったりする人も多いです。私もこうしてその一部になりつつあるんだなあと思う、今日この頃でした。

saachi
【属性】2児のママ/グラフィック&WEBデザイナー
【性別】女性
【自己紹介】
カナダ在住歴約10年。日系カナダ人夫と娘2人と4人暮らし。家事・育児のかたわらフリーランスのグラフィック&WEBデザイナーとして活動中。

横浜市立大学商学部卒業後、医薬品商社にて営業として勤務。その後、デザインに関わる仕事をしたいという夢を捨てきれず退社。語学留学を始めにカナダ発上陸、現地のグラフィックWEBデザイン専門学校を卒業後、グラフィックWEBデザイナーとして現地の印刷会社、IT教育 ベンチャー企業、大手電化製品販売会社の本社勤務を経て現在にいたる。