「通訳ガイド試験 受験レポート」vol.13 〜平成27年度:英語③〜

(前回からの続き)

大問3「高野山に関する英文」

より下線部に相当する日本語訳を選択する問題です。高野山を訪れた外国人観光客が比較宗教学的な視点から(キリスト教との比較など)仏教を論じた文章です。宗教や仏教のトピックから出題されるというのは通訳ガイド試験ならではの傾向です。例えば

問題3−3 選択肢②の和文

「仏教ではその語は純粋に肯定的なものである一方で、英語では「無」という語は否定的な含みを持つもので、そもそも正気な人ならいったい誰がそんな状態になろうとするのかといったようなものだ。」

という何とも抽象的な内容になっています。もちろんこうした宗教関連のトピックは観光ガイドの職務上において、寺院や神社を訪れることが多いためでしょう。しかしながら内容がきわめて難解な気がしますね、、、。大問3は15分間程度で終えることができました。

大問4「日本語の短い例文を英語で表現」

四択でもっとも意味が近いものを選びます。この問題は新しい出題傾向ですね。

・日本では、家に入るときには靴を脱ぎます。
・姫路城に着きましたよ。城壁の白さと鷺が羽を広げて飛び立つように見えるため別名白鷺 城とも呼ばれています。

このぐらいの分量の日本文となっています。四つの選択肢はどれも一見するとそれらしく作成されています。判断のポイントは日本文との整合性と文法上のミスの有無です。出題される日本文の内容が成田空港や高尾山などもありますので多少そのあたりの背景知識があると有利かもしれません。この大問はもっとも短時間で解答できる受験生が多いと思われます。ほぼ10分間で回答できました。

大問5「写真・地図を見て英語で説明が施されている問題」

この大問は五択です。1問目が鎌倉の大仏とその地図に関連した出題でした。2問目はベイブリッジ、その他には「庵」「幽玄」「合気道」「紬」といった日本文化に関連ある語句の説明でした。こうした語句は外国人から説明を求められた際に活用することが想定されているのでしょう。「紬」などは全く見たことも触れたこともないので解答の方向性が未知でした。

まとめ:通訳ガイド試験の英語について

TOEICや英検などで英語受験資格を免除できる制度があります。とはいえ「観光」に付随した語句や知識を学ぶうえでは英語の一次試験はよくできていると思います。去年までのやたら難しい問題には正直閉口したところもあります。今回の受験を経て良い勉強用の素材であると確認できました。英語自体のレベルとしては英検準一級程度でしょうか。リスニングがないのでプロのガイドを志す方は、実務を見据えて自分で何らかの訓練をしていく必要があります。

 

KEI
【属性】京都の英会話・TOEICサークル「TEMPLE」事務局ディレクター
【性別】男性
【自己紹介】
今年度より「通訳ガイド試験」(通訳案内士試験)と「京都検定」(3・2級)にチャレンジします!「一人ではなかなか勉強が続かない」ということで仲間と「通訳ガイド対策勉強会」を設置しました。一緒に勉強してみたい!という方は当HPの「CONTACT」よりご連絡ください。